「ようこそ」という言葉をこれほど頻繁に口にする国は他にありません。そしてエジプト人がその言葉を口にするたび、それは本心からの歓迎です。悠久の歴史を持つ古代エジプト文明が人々を魅了し続ける一方で、現代のエジプト人も同じように驚くべき存在です。
アル・アズハルから城塞(シタデル)へ
アル・アズハルから城塞(シタデル)へ:時空を超える歴史の旅
シャーリア・アル・アズハル通りの南端に位置する歴史的な市場通り、シャーリア・アル・ムイッズ・リーディーン・アッラーは、まるで過ぎ去りし時代を織り上げた絢爛なタペストリーのように広がっています。わずか400メートルほどのこの活気あふれる通りは、訪れる人々をカイロの変わらぬ魅力の真髄へと導きます。その道をゆったりと進めば、荘厳な双塔ミナレットを冠した象徴的な門「バーブ・ズウェイラ」が、歴史の深みに誘う堂々たる番人のようにあなたを迎えます。
さらに歩みを進めると、魅惑的な「シャーリア・アル・ハイヤミーヤ」へと辿り着きます。この場所では空気さえも歴史の香りを帯びており、一歩踏み出すごとに無数の物語が耳元で囁かれるかのようです。天幕職人たちの技術に由来するこの通りは、色鮮やかな布地や細やかな職人技に彩られ、エジプト文化の豊かな伝統を映し出しています。
出発地点から約40分の道のりを経て辿り着くのは、圧倒的な存在感を放つシタデル(城塞)の入り口です。この堅固な要塞は何世紀にもわたりカイロを見守り続けてきた象徴であり、その門をくぐるとき、訪れる者は単に歴史的な場所へと足を踏み入れるのではなく、エジプトという国の本質を形成してきた壮大な物語に参加することになるのです。
このルートは、入り組んだカイロの街路のごく一部に過ぎませんが、それはただの道ではありません。過去と現在を結ぶ橋であり、世界有数の謎めいた都市の歴史を織り込んだ物語です。ひとつひとつの石に刻まれた過去の囁き、その反響の中に、エジプトの魂が今なお鮮明に響き渡り、あなたをその魅惑の世界へと誘っています。
作成日:2020年3月18日
更新日:2025年3月22日
カイロ旅行ガイド

